2017年1月24日火曜日

PEAKS【ピークス】2017.2 掲載

昨シーズンに取材をして頂きましたピークスがこの度発売になりました。
山岳ライターの高橋庄太郎さんに同行し、冬の蔵王をご紹介させて頂きました。
巻頭特集8ページとたっぷり読み応えのある内容になっております。
ぜひ書店などでお手に取って頂ければ幸いでございます。
 庄太郎さんとは2012年にpatagonia 仙台ストアで行われたトークイベントで知り合いました。仙台出身の事もあり、イベントの後は蔵王の話しなどで盛り上がりました。
ぜひ機会があれば峩々にもお立ち寄り頂きたいと思いをお伝えしました。
ですが、まさか同行取材などとは夢にも…。


一昨年、庄太郎さんから突然お電話を頂きました。
厳冬期の蔵王を取材するので一緒に来て欲しいと。
私は冬山は全く未経験ですし、それぞれのルートは歩いたことがありますがやはり自信が無かったので戸惑いました。
しかしながらせっかくお声を掛けて頂きましたし、庄太郎さんと山を歩けるなんてチャンスをもらえてた事そのものに心踊りました。
バックカントリーなどで親しんだ冬の蔵王ではありましたが、こうやって「歩く」事で様々な学びがありました。
スキーヤーの見方、登山家の見方はやはり似て非なるもの。
私に登山の魅力を気付かせてくれた貴重な1泊2日になりました。
庄太郎さん、そしてカメラマンの矢島慎一さんにも心から感謝を申し上げます。

まずは初日。山形蔵王側からロープウェイで山麓駅までアプローチ。
ダイナミックな樹氷が気持ちを一層高ぶらせます。
庄太郎さんと矢島さん。
その後ろにはロープウェイの駅が見えます。
地蔵岳に向かう途中のパノラマ。
本当に見事な樹氷が私達を迎えてくれました。
シーズン中に2〜3回あるかないかの好天に恵まれました。
山の神様に感謝ですね。
地蔵岳から熊野岳に向かう途中。
振り返れば山形側の景色が続きます。
もうすぐ熊野岳に到着。自然と足が早まります。
早く頂上に行きたいと思う気持ちを抑えながらゆっくりと進みます。
使用したスノーシューはMSRライトニング アッセントです。
熊野岳山頂。
中央のくぼみが「御釜」です。
そのやや右上が刈田岳山頂。
蔵王刈田嶺神社奥の宮があります。
庄太郎さんと矢島さん。
二人はよくコンビを組んで様々な山を紹介しているそうです。
本当に息ピッタリで私も安心して歩くことができました。
連日の暴風がこのシュカブラを育て、私達に神秘的な山の素顔を見せてくれます。
蔵王の雄大さ、優しい表情の裏側にある怖さも全て含めて皆に愛される証です。
右上に見える山が熊野岳。
丁度反対側まで歩いて撮影した一枚。
目の前の登山道にスノーシューで歩いた後が確認できます。
左上の建物は宮城県側の山頂レストハウス。
夏場は星空ツアーでこの周辺をご案内しています。
少し歩くと御釜の雪庇に近づくため、慎重に慎重に。
ピーカン・無風の最高のコンディションでした。
刈田岳山頂で昼食を済ませ、いよいよ峩々に向かいます。
熊野岳まで戻り、名号峰を目指します。
この場所は熊野岳からだいぶ降りてきた地点ですね。
夏道でしたら何度も歩いたおなじみの場所ですが、雪が降ると全く違った様子。
本当に貴重な経験をしました。
そして自分の慣れ親しんだ山をまたひとつ愛おしく思える時を刻みました。
道中何度も「ここを滑ってみたい」と思いました。
ゆっくりと歩を進めることでこみ上げてくる感情もまた喜びでした。
この感覚は絶対に忘れたくない。
高橋庄太郎という人物に触れ、山への情熱を新たにしました。
別け隔てなく与えられる山の恵み、豊かさ、好奇心、ロマン。
自分はその上に生きている。
自らの山での営みが沢山の方を喜ばせる。
それが一生の仕事ならば、偽りなく本望です。

今回の山行で本当に沢山の事を学ばせて頂きました。
蔵王の素晴らしさをお客様に伝える役目を担った自身の仕事。
これからも大切にしようと思いました。
そしてもっともっと知らない山に向かいたいと心に決めました。

今年は庄太郎さんにアドバイスして頂きました3つの山を目指します!



PEAKS(ピークス) 2017年 02 月号 [雑誌]

エイ出版社 (2017-01-14)

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